- 烏口突起には小胸筋が付着しています。
- 小胸筋の下で腕に走行する大事な神経や血管が圧迫されて痛みや痺れがでる疾患が胸郭出口症候群です。
- 圧迫されて困る大事な神経と血管は、腕神経叢・鎖骨下動脈・鎖骨下静脈です。
→胸郭出口というすき間を大事な神経と血管が出て上腕へと走行し栄養と神経機能を巡らせているイメージと、「雲門(滋養に富んだ雲霧状の気が湧き出て通る門)」という名の持つイメージはかなり近いものがあると思います。
→西洋医学的には小胸筋の付着部位である烏口突起内縁に鍼灸・指圧などの刺激を与え小胸筋をほぐす事で、胸郭出口から出てくる腕神経叢や鎖骨下動静脈への圧迫を軽減して血流を改善し痛みや痺れを和らげるという説明。東洋医学的には雲門への適切な刺激で狭まってる門が開いて、滋養に富んだチャクラが通り肺経に沿って正常に流れ始めるという説明。
→狭まってる場所をほぐして開けて、大事なものの通り道ができて、そのまま腕に向かって正常に流れるように促すイメージを持って治療するというのがポイントかなと思います。